僕が製薬会社をやめたわけ⑥

今後のMRという職業

インターネットが普及してきた2000年以降、情報を取る方法やスピードは圧倒的に早くなってきました。

 

それに伴ってMR(製薬会社の営業)としてドクターをはじめとする医療関係者への「情報提供」というメインの仕事は少しずつ必要なくなってきました。

 

なぜならMRが情報を持っていくよりも先に、ドクターはインターネットで必要な情報は得られるようになったからです。

普段から激務のドクターが、自社製品のいいところしか言わないMRの話は聴く時間を減らしたいと思うのは何の不思議もないはずです。

 

接待ができなくなり、営業活動も必要とされない、国の方針で医療費は圧縮されジェネリック医薬品市場が大きくなるのは目に見えていますよね。

これから健康保険制度や介護保険制度の見直しがこれから進み、3割負担から更に割合が増えたり、アメリカのような保険制度になる可能性も少なくありません。

 

またその当時はこれからの未来のイメージは漠然ととしかありませんでしたが、今ではホワイトカラーもAIの発達に伴って徐々に必要なくなってくると言われています。

MRはその最たるものかもしれませんし、ドクターも例外ではないかもしれません。

 

2015年当時そんな話を周りにしたら必ず言われたのがこれ。

「少なくともあと20年くらい先じゃない?」

 

もちろん数年前は単なる空想のような話でしたし、確たる証拠があった訳ではないので仕方ないんですが。笑

ただこの時点で肌感覚ではわかっていたので、辞めること迷いはないし、そういった未来が来ることに確信はありました。

 

やりたいことが見つからない

一方で。

僕にはサラリーマンを辞めてもやりたいことも、やれることも何もありませんでした。

正確には何もないと思い込んでいたということだと思います。

何のために勉強するのか?の答えが出ないまま、何のために仕事をするのか?も答えが出ないでいる。

生活のため?家族のため?

もっと他に自分自身を表現する方法があるはずだ・・・と微かなビジョンと確信はあるものの現実的な何かがあるわけでもなく。

これが非常に辛かったですねぇ・・・今思うと。

 

「●●がやりたい!!」みたいなのがあればよかったんですがやりたいことがない。

それが概念的で具体的な職業のようなものはまるでなし。笑

逆にやりたくないことは「薬を売ること」みたいな感じで。

 

それなのにサラリーマンをやりながら、副業の収入がサラリーマンの年収を超えたら・・・みたいなのができる性格でもない。泣

器用貧乏(改めマルチな才能の持ち主)だったため、何となくそれなりにできてしまうというおまけ付きではありましたが。

そうは言ってもパソコンは触れるけど・・・ホームページは作れない、手に職もない、資格もない、ビジネススクールに通ったわけでもない・・・できない理由を挙げたらきりがなかったです。

何より安定志向で失敗を恐れるタイプだったと思います。(今は全く違います。笑)

だから自分にできることは他の人にも普通にできるだろうとしか思っていませんでした。

 

思い込みという枠

 

1メートル跳べるノミが10センチの箱に入れられ、思い切り跳ぶ度に天井にぶつかり、箱を開けるともう10センチしか跳べなくなる。

 

 

小さいころに鎖でつながれていたゾウは「どうせ逃げられない」と思い込み、鎖を切ることができる力を身につけてからも鎖を切ろうとしない。

 

 

心理学で使われるそんなお話聴いたことありませんか?

僕はまさにこんな感じでした。

『薬を売ること以外にできることは何もない』と自分に制限をかけ、『リスクが大きいからやめた方がいい』という周りの声に自分を納得させてきました。

 

自分の意識を解放するのは結構ビビったりするわけですよ。

アクセル踏みながらブレーキ踏んでるのを、ブレーキ離してアクセルベタ踏みするようなものなので。

 

その当時のことを改めて思い返してみると、僕の場合の思い込みの源にあったのは・・・

 

「勉強しなさい。」

そうすれば

「いい学校に入れる。」

そうすれば

「いい会社に入れる。」

そうすれば

「楽な生活ができる。」

 

周りの大人から教えられたこんな考え方でした。

 

ちょっと待てと。

それは安心」を謳うようでいて、実はそうしなければ・・・という「不安」を根付かせる言葉でした。

 

これがあったので、僕はそれ以外のことをするという意識が全く働きませんでした。

「それ以外の選択肢はない」「それ以外は考えちゃダメだ」「社会とはそういうものだ」と思い込んでいました。

 

今は「楽な生活」よりも「楽しい生活」を送りたいです。笑

そして僕の周りの人が「楽になったり、楽しい生活」を提供できる人間になりたいと思っています。

 

僕がMRをやめたわけ⑦ へ続く 

 

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